銀河撮影用機材セットVixen SXD SS-oneフルセット+Celestron C9.25

赤道儀はVixen SXD SS-one

GS150CCでの銀河撮影が結構いい感じだったので、口径アップを目論み、マウントもEQ5では心もとないので10Kクラスが運用できるものを物色。そして見つけたのがVixenのSXD SS-oneフルセット。SS-oneは使ったことないけどポーラー導入カメラからオートガイドカメラにwi-fiも付いていたので即決。届いて3日間、ダウンロードしたマニュアルをめくりながら操作練習。パラメーターをいじりすぎてブレイクダウン。やむなく開発者のほんまかさんに相談・送付し即日調整。さらにソフトも最新バージョンアップデート。戻って来て重ための鏡筒でテストしていると、ガイドがどんどんズレていく。カバーを外してモーターをチェックすると減速機の部分で滑っている。どうにも手におえないので再びほんまかさんのもとへ送付。到着後、モーター交換の松竹梅プランが送られてきて、迷わず「松」を選択。ベルトドライブ、低速高トルク仕様。10Kオーバーのガイド精度も期待できる・・・

望遠鏡はセレストロンC9.25

次は鏡筒の選択。試しにMEAD203mm、f6.3を手に入れテストしてみたが周辺の収差が酷く写真撮影用には向かなそう。そこで候補はC8EDGEかC9.25+Starizona SCT コレクター IVに絞り物色していると手ごろなC9.25を発見したので即購入。手持ちの0.8倍WilliamOptics61Rと評判の悪いサードパーティの0.63Xを試してみるが使えそうなのはWO61R。ただもう少し明るさが欲しいので悩んだ末アメリカのStarizona社のサイトから SCT コレクター IV0.65Xを発注。DHLで1週間もたたないうちに着荷。

Starizona SCT コレクター IVの価格

参考のために・・・Webサイトでは55,410円($339)と表示されているが、購入してみると消費税が$24.34追加され、これをPayPalで支払うとなんと¥62,399でレートもかなり違う。その後、追加でDHLの送料$36.76(¥5,418)。これを支払うと当日出荷されました。さらにDHLから日本での輸入関税¥4,300の請求があり、総額は¥72,117、表示価格の3割増。

Starizona SCT コレクター IVフォーカスが出ない問題

早速C9.25にSCT コレクター IVを付けテスト撮影をしてみると、指定のバックフォーカス90.3mmでなんどピントが合わない。C9.25のフォーカスノブを無限大側(左)にいっぱい寄せても少し足りない。フォーカスノブの回転数は32回転程で問題なさそう。バックフォーカスを70mmくらいに設定すると中心は合うけど、周辺はガタガタ。この問題をSNSで提示してみると同様の貴重な情報が得られた。一部のC9.25ではフォーカスが出ないので返品交渉ができるらしい。

Starizonaの神対応

早速交渉のメールを送る。何度かやり取りしてDHLでの返品用の書類をもらい、即日ピックアップしてもらう。どこまでの費用を返してもらえるのか少し心配したが、返品用の費用と関税$83は既に先方が支払っている。商品は4日ほどで先方に到着し、即日Paypalのクレジット決済分が返却され。輸入関税も払い戻し先のPaypalアカウントを知らせるとすぐに支払われた。つまり、掛ったすべての費用が返却された。メールの対応、書類の準備、返金となかなかの神対応で素晴らしい。

2023年7月10日M27亜鈴状星雲ファーストライト

梅雨の合間のわずかな星空を見つけ、SS-ONEとC9.25の調整を何度か行い、2023年7月10日の夜にM27亜鈴状星雲をターゲットに4時間余りの撮影を行った。焦点距離が長いこともあるがASIAIRと比較すると対象の導入が難しく時間がかる。元のガイド鏡のポジションにフォーカサーをベルトドライブで取付、ガイド鏡は165mmに変更し、鏡筒前方下部に取り付けた。カメラはSONY NEX5Rの赤外改造機で30秒露出のタイムラプス撮影しかできないが、長焦点なので短時間撮影がちょうどいい。4時間ほど撮ったデータは雲で3割、ガイド不良でさらに3割ロスとして122分になった。Pixinsghtで現像すると思ったよりクリアなM27が現れた。まだまだオペレーションの改善が必要。

今後の課題

今後の課題としては再現性も抑えたうえで導入精度を上げるかと導入するまでの時間短縮を図れるかが大きい。一晩に撮影する対象は一つなので、事前の趣味レーションが重要そう。出来るだけ対象に近い明るい星で同期して導入し、テスト撮影して微調整・・・このルーティーンがかなり手間。それからコード類がやたら多いのでこれらもスッキリまとめたいが、稼働距離が長いので無理に束得ると突っ張ってします。

銀河撮影用機材セットVixen SXD SS-oneフルセット+Celestron C9.25” に対して2件のコメントがあります。

  1. う゛ぃくすせん より:

    Vixsen
    新しいメーカーですか?

    1. DEEP SKY STUDIO より:

      ご指摘ありがとうございます。修正いたしました!

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