RGBにHaを追加するCombineHaWithRGB/pixinsight

銀河の赤い斑点を表現したいと、LRGB撮影からさらにHaも撮影するようになったけど、Haの追加メソッドがなかなかに難しいと試行錯誤していた最近の日々。突然あまりにも簡単に、そして分かりやすいパラメーターもついたScriptが開発された。まさにこれが欲しかったというプラグイン。

今まではRGBにLデータを置き換えてノイズを削減するか、Haを追加するときはLデータを使わずにPixelMathで合成していたがなかなか思うようにいかないし、手間もかかる。

今回開発されたCombineHaWithRGBを早速使ってみると、RGBにLデータを置き換えてそのあとにHaをブレンドできる優れものでした。

処理フロー

1~6の工程をLinearで処理するのがポイント、必要に応じてSPCCなど組み込んでください。

※はじめて使ったのでフローは今後変更になるかもしれません。

1.元データをStarAlignment/DynamicCropで整える

2.ChannelCombinationでRGB合成

3.GraXpert/BlurXTerminator/NoiseXTerminatorなどで調整

4.RGBからRGB/Lデータを作ってLデータをLinearFitで合わせる

5.RGBのLデータを置換、ノイズを軽減

6.CombineHaWithRGBでHaデータを合成

7.その後、ストレッチ

2024/3/15追記)StarXTerminatorはCombineHaWithRGBの間に行いStarlessデータで合成し、LRGBのStarを戻す方が良さそうです。SPCCも有効なので。

2024年3月に撮影したM106を加工してみる

2.ChannelCombinationでRGB合成

4.RGBからRGB/Lデータを作ってLデータをLinearFitで合わせる

5.RGBのLデータを置換、ノイズを軽減

6.CombineHaWithRGBでHaデータを合成

※プレビューの色が少し違って見える・・・

最終画像

ストレッチして仕上げるとノイズの少ない赤斑点がある画像に仕上がりました。はじめて使っても今までよりいい感じに仕上がりました。

Pixinsightはどんどん便利になっていくので画像処理には欠かせません。

コメントを残す