Sh2-132ライオン星雲2夜連続撮影で仕上がり比較

Sh2-132ライオン星雲を2夜連続で撮影し比較してみました。先ずは2023年7月23-24日撮影の492分の仕上げから、2日目24-25日のデータを加えた912分の仕上げた画像へ7秒で変化する動画です。変化がわかるかな~

梅雨明けのSh2-132ライオン星雲

2023年7月23日は、長い梅雨がやっと明けた感じで青空が広がり、夜になっても星空が現れました。この時期東の空から登ってくるSh2-132ライオン星雲。ちょっとマイナーな対象ですがHαとO3の光が絡み合う散光星雲です。FMA180Proツインのナローバンドで撮影し、SAOカラーで仕上げてみました。

2023年7月23-24日の撮影

この日は夜9時から朝3時まで6時間のAutorun撮影で露出は各3分。前半は風が強か強かったけど大きな影響もなく何とか撮影できました。雲とガイドエラーは目視でチェックして、最終SAOそれぞれ111分+141分+240分の合計492分を仕上げました。仕上げはバックをかなり締めてライオンの形がわかりやすくしてみました。Flat、Bias各60枚、Pixinsght+Photoshop。

2023年7月24-25日の撮影

この日は昼間雲が多くて撮影無理かなって天気だったんですが、夕方から晴れて来て前日同様、9時から3時までの撮影でした。9時台のO3のデータは被りが酷かったので、思い切って切り捨てました。最終的にはかなりロストして、SAO各126分+93分+201分。一応Flat、Bias各60枚も撮影して、これを前日のデータに加え合計492分で再仕上。今回はライオンの背中付近の黒雲が浮き出るよう少しキツメにストレッチしています。

ASI553MMクーリング能力の限界

さて、この日撮影が終わり、最後にBiasを撮影している時に右側のASI533MMが-10℃に冷やすことができなくなり、-9℃を切って自動的に撮影ストップしてしまいました。左側のASI533MMは12V6Aの本体から電源が供給されているのに対し、右は左のASIAIRminiから12V3Aの供給でしたので、最初のクーリング時点から、左よりクーリング能力が10%ほど違っていて、既に80%台になっていて限界が近かったのに、Bias撮影で連写したために冷やせなくなったようです。この日は夜でも気温が25℃を超えていて能力的には限界でした。幸いにも通常の撮影では落ちなかったので助かりましたが、今後さらに気温が高くなると、‐10℃の設定は難しかもしれません。とりあえず別電源でそれぞれ12V6Aを供給できるように検討します。ちなみに消費電力は20Wくらいの様でした。

FMA180Proツイン仕様の構成写真はこちら

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