デジカメによるワンショットカラー(OSC)のLRGBHa加工手順(Pixinsight)
使用機材の構成
昨日、新たに構成したRedcat51とデジタルカメラによるツイン仕様です。モノクロC-MOSカメラを購入する余力がないので、手持ちのデジタルカメラと組み合わせて、新しい撮影ができないかと思案してみました。
今回は左のRedcatにα6400ノーマル機+CLSフィルターをセット。右にはNEX5R赤外改造機にL-extremeフィルターをセットしHaを取り出し合成します。
α6400はASIAIRでコントロールし180秒露出。古いNEX5RはASIAIR未対応でスタンダーロン、さらにリモコンも使えないため、タイムラプスアプリによる30秒露出で撮影しました。
撮影対象
撮影対象は東から登ってくるM31アンドロメダ星雲です。撮影地はいつものように自宅の屋上です。光害の影響と月明りもかなりキツです。10時半くらいから3時40分まで撮影し、その後dark、bias、flatを追加しました。
最初の1時間くらいは高度が低く光害の影響が大きかったので排除、さらに雲が流れた時間も割愛して最終的には200分程度のデータを採用しました。仕上がりはこんな感じです。ちょっと露出時間が短いですが、通常の撮影よりHa領域の斑点が浮かび上がっています。
Pixinsightの加工フロー
短時間撮影で撮影枚数が多いためインテグレートはDSSを使っておこない、それをPixinsightに取り込み、以下の手順で処理しました。ノイズ処理など細かなところはフローに記載していませんが適時行っています。必要な情報をどこで取り出して組み合わせたかがわかるようにしています。パラメーターは試行錯誤です。
最後に
今回は、はじめての加工だったので、これが正解とは言えませんが備忘録として残してみました。この方がいいというような手順があれば是非コメントください。よろしくお願いします。